花園メリーゴーランド5巻56話花園の出口へネタバレ

全速力で走る、相浦くんと春子。

しかし、数人の追手がすぐ後ろまで来ていました。

小さい橋を発見し、相浦くんはひとまず、春子を先へ行かせます。

「烏丸」を持ち、橋で追手を待ち構える相浦くん。

烏丸には、火がついた衣服が巻き付けられていました。

ブンブンと勢いよく烏丸を振り回し、相浦くんは一心不乱で攻撃。

その結果、追手の何人かを橋から落とすことに成功します。

が、燃え盛る衣服が刀からスポッと取れてしまったため、相浦くんはひとまず逃げることに。

墓石を蹴落とす…という、罰当たりな行為をしつつ、必死で逃げ出しました。

やがて追手は、みづえの旦那だけになり…

「もう少しで出口だ！」というところで、旦那に捕まってしまいます。

相浦くんは烏丸で旦那を切り付け、旦那は相浦くんを殴りつけ…

2人は激しいもみ合いとなりました。

旦那は「澄子を弄びやがって」と言い、相浦くんの顔面に強烈なキックをお見舞い。

鼻血をボタボタと垂らし、うろたえる相浦くん。

「終わりか…」と諦めかけた、その時。

旦那の頭部に、一枚の黒い布が飛んできました。

突然飛んできた布に「なっ…？」とひるむ旦那。

その一瞬の隙をつき、相浦くんは旦那に体当たりをします。

相浦くんの体当たりにより、旦那は落下。

相浦くんはすぐにその場から立ち去ります。

「頼む、もう誰も追いかけてこないでくれ！」

そんな想いを抱きながら、目の前の橋を目指し、必死で走る相浦くん。

すると、誰かが相浦くんの腕を掴みました。

驚いた相浦くんは、思わず烏丸を取り出し、振り向きざまに切りつけます。

しかし、相浦くんが切りつけた相手は、なんと澄子だったのです…

バッサリ切られた澄子でしたが、刀の切れ味が悪い＆相浦くんの腕が未熟ということから、少しの出血で済みました。

澄子はショックを受け、涙を流しながら、相浦くんにある物を差し出します。

「これ、裏口のとこに落ちてたっけ…」

それは、澄子が相浦くんにプレゼントした、ブルーハーツのテレカでした。

春子から「早く！」と急かされ、すぐさまバスへと乗り込んだ相浦くん。

そのため、テレカこそ受け取ったものの、結局澄子には何も言えずじまいとなりました。

そして相浦くんは…

先程の「黒い布」が、澄子の愛用していた羽織りものだった、ということに気付くのです。

澄子に助けられたこと。

そして、澄子を好きだったこと。

この2つに気付いた相浦くんは、ブルーハーツのテレカを見ながら、ボロボロと涙を流すのでした。

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